コータくんの戦いっぷり(観戦記) [表紙に戻る]
99/8/23(月) J2第22節 vsモンテディオ山形 (山形県総合運動公園陸上競技場)
久しぶりに味わう爽快感。
90分、危なげない試合運びだったわけでは決してない。
アシスが入れた3点目あたりから、どうにも笑いが止まらなくなったけど、前半の序盤なんて、見ていてなんとも暗〜い気分になったものだ。
パスが通らない、あっけなくカットされ、ボールを支配されていた。
そして、絶対に決められてもおかしくないような決定的なピンチが何度も訪れる。
1度なんて、どフリーで左からシュートを打たれ、「ヤバイ!」と思ったら、洋平くんの手をかすめてゴールマウス右側へ・・・。札幌サポは前半そのゴールの真横(メインスタンドしか開放されていない)にいるもんだから、いまいちその角度の遠近感がないもんだから、あのときはホント、やられたと思った。
しかし・・・、ボールはなんと右側のバーに当たって跳ねかえる!だがそのボールは不運にも(誰に当たったのか覚えていないが)コロコロと向きを変えてまたゴールマウスにゆっくりと向かっていくではないか!必死で追いかける洋平くん。ここで相手が詰めていたら終わりだったが、間一髪札幌DF(誰だったかな?)がクリア。
もう何度額の冷や汗をぬぐってもおさまらないという感じだった。心臓がおかしくなりそうだった。
山形は何度も形を作って、積極的にどんどん打ってくる。
こっちも攻めろ!シュートを打つんだ!しかしやっぱり押され気味の展開が続いていた。
洋平くんの活躍ったら、もう、MVPもんだった。
しかし、今日の審判、コータも試合後に言っていたが、どうにもおかしかった。
前半、うちに有利な判定が何度もくだされ、山形の選手達、相当キテいた。
なんとなーく、流れがうちに向いてくる予感・・・
コータの動きはなかなかにキレまくっていた。やってくれそう・・・。
試合前にコータと会ったとき、なんか、すごくスッキリしたいい顔してたんで、そのときから、今日は決めてくれるな、って思いこんでいたんだけど。
代筆をするから掲示板見てるみんなに何かひとことないかと聞いたら、「今日は、暴れる」と言い放っていたし。頑張ります、とか、決めます、とかじゃなくて、暴れる、ってのがなんとも・・・
コータの動きだけでなく、まわりがコータにボールをどんどん送ろうとしてるのが伝わってきて、いい感じだった。
相変わらずビジュもいい。ど真ん中で、ほんと頼りになるヤツ、という感じ。
前半23分。ついについにコータが長い沈黙を破り、ゴールをGETする。
村田さんからの長いクロスボールだった。胸でトラップ、完全にDFを置き去りにしてフリーで抜け出したコータ、相手GKの1対1は、あまりにも落ちついた華麗なループシュート。ボールはGKの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。
去年、同じように宏太が不振にあえぎ、柏戦で復活ゴールをあげたとき、泣きじゃくった私だったけど、どうやら私も強くなっているらしい。軽くガッツポーズをしてコータのゴールパフォーマンスを頼もしく見守っていた。
コータは左コーナーに膝から滑り込み、ガッツポーズ。そしてハーフライン付近まで走ってきて、監督やコーチと抱擁し、サポーター席に向かって投げキッスをした。(この投げキッス、あとから聞いたら小原先生に向けてだとコータは言うのだが、ジョークか本気か・・・(^^;;)
さ、これからどんどん攻めていきたい。早い時間にもう1点欲しい。
追いつきたい山形は必死に攻撃を仕掛けるが、札幌DF頑張ってしのぐ。
古川さんに代わって先発したよっくんの動きもなかなかいい。
この日、視察に来てらした、日本代表の山本正邦コーチも「いい動きをしていた」と言っていたとのこと。コータの調子を見るのももちろんあったのだが、よっくんを見るのが一番の目的だったらしい(コータ談)。
コータは、得点してさらにかなり気合が乗ったようで。
1度、ちょっとカウンターをくらって札幌DF陣が戻りきれなくてバタバタになったときがあったのだが、戻れないDFに対して「なにしとんのや〜っ!」とばかりに猛然と最終ラインまで走りこんできた背番号18がいた。
まったく、その速さと来たら、ワープでもしたか、って感じ。
そしてしっかり相手からボールを奪い、また前線へと戻って行った・・・一体なんてヤツだ・・・
前半終了。安心はできない。まずはもう1点、絶対に取らないと。
キレまくりのコータに、試合前の公約を果たしてもらわなければ。
後半、まだまだいまいち波に乗りきれない。
ビジュがイエローをもらってしまう。なんと累積3枚で次節出場できない・・・東京戦なのに・・・痛い・・・
主審、やはりちょっと変だった。コータが相当熱くなってるシーンが見られた。
岡田さんが次々と選手を代えてきた。素人目にもあまり前半から動きが良くなかった村主くん(翌朝、話をしたら、「昨日、最悪だった〜」って頭かいてた。次、頑張って!)に代わって、前節のヒーローせっきー登場。
そして、深川さんに代えて、これまた前節大活躍をした賢司くん(黄川田)。
賢司くんが左サイドを切り裂く。しかし、なかなか決まらない。
フリーキックのチャンスも掴む。アシスが蹴るふりをして通りすぎ、後ろからコータ!というのもあったが、ダメだった。
そして後半29分。待望の2点目。
賢司くんがファーの関くんに、しっかりクロスを入れてくる(ほんとにうまくなった!)。関くんこれを頭で折り返す。ゴール左側のコータ、これをヘディングシュート。
あんまり強いシュートじゃなかった上に、サイド変わってこれもサポ席の真横で、左から打たれるシュートはどうにも遠近感がない。これは、キャッチされるな・・・と実は思っていたのだが、うまいことゴールネットは揺れてくれた。
エースの完全復活に沸き立つサポーター。
私は思わず思いきりのガッツポーズを何度もしてしまい、腕が内出血起こしたようでしばらくじーんとしてた・・・(^^ゞ
そんなバカなことしてたもんで、コータのゴールパフォーマンスはよく見てなかったのだが、左サイドでくるくる回ってたらしく、私がピッチ上に目を戻したときには芝の上にひっくり返ってた(^^;;
しかしまだ、2点差では気が抜けない。しっかり守って行こう。
頑張って頑張って、あと5分というところまで来たとき、不運にもというべきかうかつにもいうべきか(反対側のゴール前でよく顛末が分からない)PKを取られてしまう。
得点王を争う山形の真下(ましも)選手がこれをきっちり決める。
思いっきり沸き立つスタンド。
まずい。ここに来て、1点差に詰め寄った山形、勢いづいてどんどん来るだろう。必死でしのがなくては・・・
なーんて思ったのも束の間、目の前で、アシスが決めた!これで1−3。また2点差。
申し訳ないけど、山形サポーターが歓喜したのはほんの数秒だった・・・
あと5分。もう札幌サポはかなり興奮状態。
岡田監督は栗田選手を投入し、守りを固めようというところ。
もう無理はせずにゆっくりボールをまわしたり、キープしたり、選手は自信を持ってプレーしているようだった。
この余裕が生み出したのが、後半44分のゴール。
梶野さんが左側でゆっくりとためを作り、相手DFがひとり、ふたり、ひきつけられていく。いつしかゴール前にはぽっかりとスペースができていた。そこで賢司くんが絶妙なパスを出す。
後ろから猛然と走りこんで行ったのは・・・おお!さっき入ったばかり、久々出場の栗田泰次朗!落ちついてトラップしてボレーでかっこよく決めちゃいました!4点目!
これはもう、笑いが止まらない。勝利を確信したあとの栗田選手の4点目。
ホイッスルが鳴る前から「GO WEST」を大合唱し、勝利に酔いしれたサポーターであった・・・
大合唱といっても、平日の山形にそんなに集まるか?と思うっしょ?ところが結構いたんだ、これが。
五輪一次予選の国立から流れた前回の山形アウェー(寒い中で引き分けた)よりは少なかったようだけど、数えられる程度の人数かと思ったら、そんなことはなかった。2ブロックほど、赤黒で埋まってたよ!
さて、次節、厚別、いよいよ東京との決戦。
順位こそ変わらず、首位との差も変わらなかったけど、今日のこの勝ち点3は大きい。
まだまだ修正点はたくさんあるけど、しっかり練習して・・・このまま自信を持って戦えば、そして厚別のサポーターがついていれば、絶対勝てる!(私はテレビ東京で見守ってるよ)
そしてコータ・・・また頼んだよ!
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