観戦記 99/10/17(日) J2第31節 vsFC東京 (江戸川陸上競技場)
久々の観戦記です・・・
会心の一発を決め、一目散に私たちのもとへ向かい、何をためらうこともなく、その喜びを体いっぱいで表現する、わがチームのエース。
そんな純粋な気持ち剥き出しの姿に、私たちは裸の心臓をまるごと持ってかれたような気分だ・・・
宏太は競技場に到着すると、すぐにグランド状態を見に出てきた。
その凛とした姿。誇らしかった。
前夜の屈辱・・・とてつもない悔しさを味わったことだろう。
だが彼はそれを確実に跳ね返して強さに変えようとしていた・・・
この日、札幌からは本当に大勢のサポーターがはるばる駆けつけていた。
普段、ホームの厚別ゴール裏で中心になって応援を引っ張る、ウルトラサッポロの面々ほぼ全員の顔がそろう。
個人的な話で申し訳ないが、私はその面子の中にいて、本来の自分の居場所に戻った心地よさで、この日は試合開始早々から嬉しくて楽しくてどうしようもなかった。
ある読者の方に、私が最前列で応援しないのが意外と言われたけど、なんでかな。いつも前で煽ってると思ってたかな。(それともピッチに出来るだけ近いところで宏太に声をかけてると思ってたカナ(笑))
私はもともとそういうスタイルは取らないし、何もそれだけがリードじゃないと思う。この札幌からの遠征組、かなり上段部分に固まってやってたんだよね。ああやって、後ろから全体盛り上げるのも、効果的でしょ?試合も良く観えるし、燃えたよ。
とにかく、私個人としては、久々の厚別応援の疑似体験ができて泣けるほど嬉しかったのだった・・・縮刷版厚別!とでも言う?
前半、序盤に棚田さんのシュートがバー直撃したりと、いい感じもあったけど、まだどことなく攻撃が噛み合わない感があった。
しばらくすると、東京の猛攻に遭う。それは、私たちの応援する目の前のゴールで繰り広げられる。しかし、DFは必死で守り、東京は決定機を外しまくる。
本当にかなりヤバイシーン続出なんだけど、なぜか「今日は東京、絶対入らないな」という気がした。
相手がかなり焦ってる感じがしたからなのか、うちのDFの気迫がすごかったからなのか、とにかくその思いは確信に近いものがあった。
結局前半、決定的な攻撃の形はそんなに作れず、守って終わった感じはする。
でも、なんていうか、負ける気がしなかったんだよね。
エンジンのかかりが遅い、いつものコンサ、って感じではあるけど、なんか悪い流れに向かう気は全然しなかった。
絶対やってくれるだろう。
後半は敵陣地が私たちの目の前。応援もエンジン全開で行こう!
この試合、ひとつ気がかりだったのは、審判。あれはやばいだろー。
後半も、これでかなり泣かされることになる。彼、噂には聞いていたが、ありゃあ、あんまりにもあんまりだ・・・。
FKのときに選手交代があったので待っていたら遅延行為でイエローなんて、そんなのありなの?
後半10分過ぎから、決定機が幾度か訪れる。
今日は村主君がとっても積極的。惜しいシュートシーンが何度か。
東京DF陣はコンサドーレのいつにない(?)カウンター攻撃に翻弄されたのか、宏太も、フリーでゴール前に持ち込めるシーンが何度かあって、これはいいぞと思わせた。1回、ゴールの右側で宏太がほんとにフリーでボール持ったときがあったけど、シュートはゴールマウスの遥か上に・・・。
こっから応援も加速!「大脱走」や「GO WEST」を延々、これでもかこれでもか、って感じで歌い続け、攻める攻める。攻められる場面もあったが、洋平が相変わらずのスーパープレイ。本当ならとんでもなく危ないはずシーンでも、絶対守ってくれると信じて(ホント神がかり的な感じで信じれた)、その”攻めの応援”の声量がどんどん大きくなっていったとき・・・
後半21分だった。村田さんが左をいい感じで上がっていき、ゴール前のコータにナイスボールを上げてくれた!コータのヘディング!惜しい。はじき戻される。そこに待っていたのは村主くん。またまたヘディングシュート!なんとバーに当たった、くぅ!・・・と思ったのも束の間、待ち受けていたのはコータの左足!!
そして、皆さんご存知の通り、バックスタンドのサポーターは、宏太の手によって皆殺しに遭う(^^;;
今季、宏太のゴール後のあそこまで嬉しそうな顔は見たことがない気がする。
顔っていうか、全身からほとばしってたよね。(それにしてもパフォーマンス、やりすぎだっちゅーの(笑))
残り時間、かなりあるにはあったが、東京の猛攻(?やはりどうしても入ると思えなかった)も守り抜き、1−0でのアウェイ勝利!!東京のあの応援を黙らせた。
私たちの前に挨拶に来てくれた選手達。上段からは見えなくなるくらいスタンドのすぐ前までやってきてくれた。
宏太に向けて、我々は、「バーモ、コータ、バモー!行こうぜシドニー!」の大合唱。宏太はリズムに合わせて飛び跳ねながら笑顔で手拍子をしてくれた・・・またしても、この青年に、ハートをぐっと掴まれた瞬間。
本当にいつも、逆境を力にしてしまう、わがチームのエースが、ここってときにやってくれた。
自分自身のために、私たちのために・・・
私たちは宏太を愛してる。北海道のみんなが宏太を愛してる。
そして・・・宏太も私たちを愛してくれてる・・・。
これからも、夢に向かって一緒に走っていきたい・・・宏太、これからだよ。
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<おまけの話>
・(掲示板にも書いたけど)試合が終わって空港に向かうバスの中からの宏太からの電話。やっぱりかなり嬉しそうだった。「やったね!ずいぶん喜んでたねぇ」と言うと、「うん。いっぱい撃ち殺したやろ?」だって。自分で言うなよ・・・(笑) 確かに激しく被害者が出た模様。あのパフォーマンスの瞬間、スタンドの歓声のトーンが急変化した。そこら中から発せられる黄色い超音波(^^;; まじ、耳痛かったっすよ。
・ホントにかなり相当に、自分的にヒットなゴールだったらしい。バスの中でも「もー疲れた」を連発しつつも、自分のゴールがいかに良かったかを、チームメイトにアピールしまくっていたらしい。みんなも疲れてるんで、「はいはい・・・」って感じだったとか・・・うーん、あまりに宏太らしくて、目に浮かぶようだ(^^;;
・なぜか激しく掲示板で討論が繰り広げられている、ゴールパフォーマンス。私に宏太に真相を聞いて欲しいという話も出てたようで、そうしようかなとも一瞬思ったけど、あんまりこんな話でばかり盛り上がるっつーのも考え物だ。いい加減もう落ち着きましょう(笑) 私たちはパフォーマンスよりもまずコータのゴールが見たいハズ・・・。誰か書いてたけど、国立でバキューンだなんて、そんなことやったらバッシングの標的になるだけだってば!(--;;;
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