コータくんの戦いっぷり(観戦記) [表紙に戻る]
99/8/7(土) J2第20節 vsアルビレックス新潟 (新潟市営陸上競技場)
痛い・・・。
延長後半終了のホイッスルが吹かれた途端、私はその場に座り込んでしまった。
勝てなかった・・・。
試合前日、絶対勝つ、勝つしかない、と、いつになくかなりの興奮状態でなんとか眠りについた私だったが、目覚めて朝のニュースを見ると、高速の下り線が大渋滞とのこと。慌てて自宅を出る。
すぐにラジオをつけると、関越50キロ渋滞とのこと。焦る。
それだけではなく都内も激混み。環八沿いに住む仲間たちを拾い、高速に乗るまでに実に3時間かかった。
いったんは試合見れないのでは?と絶望的な気分になったが、高速自体は、断続渋滞でそれほどでもなかったのが幸いして、なんとか開門前にスタジアムに到着。
新潟はほんとに暑かった。
6時開始とはいえ、キックオフしてしばらくは陽が落ちず、キツイ西日が容赦なく照りつけた。
見やすさと近さを考慮して、前回とは場所を変え、バックスタンドの一番アウェイ寄り、コーナーフラッグの斜め前辺りの、少しスタンドが高くなっている場所をサポーターの応援席として陣取ったのだが、開始しばらくはまともに西日を受ける形となり、ピッチ上がよく見えずに「しまった・・・」と思った。太陽が沈んだあとは問題なかったが。
さて、チームだが。
前回のホームでの仙台戦と全く同じ布陣だ。3TOP、機能するんだろうか。
コータは髪を短く切って(まあでも前にもこのくらいにしたことはあった気がするが)相当、気合が入ってるように見えた。
さて、試合。
最初に謝っておかなくてはならないのは、私は途中、なんという不覚か、貧血を起こして応援がまったくできなくなってしまった。燃えるサポーター席のど真ん中で、腰を下ろしたっきり動けなくなって、試合の様子はかろうじて見守る程度になってしまった。
なので、状況もあまり詳しくここで伝えることができないことをお詫びします。
前半開始早々に、宏太のシュートチャンス。フリーでクロスボールをもらうことができた宏太が、かなり落ち着いた様子でGKを交わして・・・これは決まるな・・・あまりにあっさりした流れに、サポーター席も盛り上がらずに、どちらかというと、次の瞬間の大歓声を爆発させようと黙って見守るといったような感じ。
しかし・・・放たれたシュートは、これまたあっさりとマウス右のバーに当たってゴールならず・・・。
まだまだほんの序盤。この調子で行け!という気持ちがみなぎってきた。
だけど、これが決まらなかったのがなんとなく全体の現状を物語ってる気がするような感じも、終わってみてから私はした。
3TOPというか1TOPというか、真ん中での宏太。やはりちょっときついかなぁ。どうにもやっぱり良さが出ないか・・・。
というか、あの形で一体どういう攻撃パターンが皆の頭の中にあるのか、なんか、イメージが沸いてこない。少なくとも私には。私みたいなしろうと目にも、もう少し、これっ、っていう攻撃があって欲しいような。
あ、取ってつけるようだけど、ビジュはすごいね。なんであんなによく動けるのか。びっくりしちゃう。
新潟は、新潟だなぁ、って感じだったよ。相変わらず、やろうとしてることがハッキリ決まってるっていうか。点とろう、とろう、っていう感じがあまり見えないし、うまいぞってプレーもないけど、不気味にしっかり仕事してる。
それでも後半、先制点をGETできた。実はこの辺が一番私が前後不覚に陥っていて(貧血で)、何がなんだかわかっていなかったときだったのだが・・・。ビジュのゴールもだからよくわかんないんです。気がついたら周りがみんな喜んでた(--;;
まあ、とにかく先制。
と思ったのも束の間、してやられた。この失点はもう諦めましょう、ってな感じな。こっちもしっかりDFついてたと思うんだけど、思いもよらぬ(?)速い攻撃に、あ?と言ってる間に決められていた。
この同点は仕方ないとして。問題はそっから。チャンス、それなりに作ってたけど・・・こんな言葉で片付けたくはないけど、やっぱり、決定力が・・・。
宏太も、ミドルレンジからシュートを狙って行くというかなり積極的なプレーが見られて、並々ならぬ気迫を感じたんだけど。うまく噛み合わないと言うか、まあ、自分自身でのミスも多かったような。
ゴールど真ん前で、後ろ向き状態で足元に入りこんできたボール、振り向きざまにシュート!・・・ふかしてしまう・・・なんてのもあったっけ。
延長になると、さすがに選手達、疲れてきたのがわかる。それは相手も。
かなり苦しそうだったなぁ。
ここに来て、応援がようやくヒートアップ。なんでそれまでエンジンかかんなかったの?って、なんかちょっとサポーターも反省、って感じなんだけど・・・。
新潟の応援ね、キックオフのときは、前回のときよりゴール裏の数少なかったのよ。でも、延長に入って気付いたら、数は厚別のそれじゃないけれど、なんていうか、中央に密集して全員が集中して選手達を後押ししてる、って感じがみなぎってきてた。
負けてらんない、と本当に頑張り始めたのが延長後半だったような・・・ちょっと情けなかったなぁ・・・途中、貧血起こして倒れてる私が言うことじゃないけど(xx)
そのまま試合は終わってしまった。
甲府のときほどの情けなさはなかったけど、とにかく勝てないことがつらかった。また涙があふれてきた。
暖かいサポーター達は、選手たちに「次がんばれよ」「絶対次は勝つんだぞ!」と声をかける。
いや、確かに励ましの言葉としては、それ以外に言いようがないかもしれないけど・・・なんか、違和感。
次、次、って言ってる場合じゃ、もうないんじゃないの?
私は立ち上がる気力もなかったんだけど、すぐそばまで来てるというのに、それではあまりにも失礼なので、なんとか立ち上がって疲れ果てた選手達をただただ見つめ続けた。
宏太は、つらそうな顔をして、深く深く頭を下げ、ずっとずっと頭を下げ続け、他のメンバーが引き上げていこうとしてもしばらく頭を上げず、最後の最後までサポーターの前にいて、そしてようやく去って行った。
東京へ向かう帰り道、信じられないことに、この後に及んで事故渋滞。上りの車の数なんてほとんどいなかったにもかかわらず、途中でビクとも動かなくなってしまい、行きと同じだけの時間がかかってしまった・・・ふんだりけったり・・・(泣)
とにかくもう、勝たなきゃしょうがない。それは変わらない。
止まっているわけにはいかない、やらなきゃしょうがないんだから、結局、気持ちは切り替えていかないといけないんだけど。それって、この悔しさをふっきって忘れてしまうこととは違うよね。選手も・・・、サポーターもだよ!
とにかく、勝てるように、一生懸命やって・・・。
勝て!!
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