いそやんさんの コパ日記 〜帰りの空港にて [表紙に戻る]
アスンシオン シルビオ・ペティロシ空港にて
ペドロ・フォン・キャバレロでのボリビア戦の翌日、私は、帰国の途につくべく、アスンシオン空港へ。
数日前到着したときには、2階の航空会社のカウンターは全部閉まってて(出発の前後約2時間以外は開いてないらしい)、リコンファームできなくていきなりの南米流に面食らったのですが、さすがにこの時は、日本人多数を含む、大勢の人でごった返していました。
私が宿に戻るのが遅かったので、藤島さんは先に空港に行ってしまったらしいのですが、姿が見当たりませんでした。
チェック・インを済ませて、旅の間に友達になったガスサポ君や柏サポ君たちと、
「ヴァリグのカウンターんとこにある、あの荷物、代表のだってよ」
もちろんこのときは、その荷物の1つが、コータくんがはるばる運んだ半袖ユニの詰まったものだとは知りません。
「選手は?」
「もう、行っちゃったんじゃない?こんなところでファンと鉢合わせさせるわけがないよ。」
などと喋っていると、
「ミスター藤島はいませんか(推定)」
と、係員が聞いてきました。
あらあ、なんかあったのかな、でも空港には来てるんだ、よかった、と思いながら、みんなから離れて、吹き抜けのところで、階下に顔見知りを探していたときのことです。
なんと、井原選手を先頭に、次々と選手たちがエスカレーターを上がってくるではありませんか!
あれま!コータくんも!そりゃそうだけど。
下にいた友達が、
「吉原行ったぞ!頑張れ!」
と言っているのが聞こえたけど、何を頑張るんじゃい!こっちはドキドキじゃ!
コータくんは、ほかの選手とタイミングをずらして1人で上がってきました。日本サポーターたちは思い思いの選手のところにそれぞれ散っていて、やって来るコータくんと私の間には、誰もいません。
スーツ姿の生コータ。いつの間にこんなにスーツが似合うようになって…
感激のあまり、写真も、サインも、握手もいらない、というよりもそのときの私の脳には思いつきませんでした。ただ、私を見つけて(思いこみ)、ニコニコしながらだんだん近づいてくるコータくんを、こちらもニコニコお迎えするので精一杯。
ようやっと口にでた言葉は、
「甲府、ホントに来るの?」(もっと気のきいたこと言えればよかったのに!)
「たぶんねー。」
答えながら通り過ぎていくコータくん。その背中に向かって、
「私も行くからねー。甲府ー。」
と呼びかけて・・・ふう、力抜けた。
代表選手たちは、いったん集合して、スタッフの方から、出国カードの書き方の説明を受け、それぞれ書き始めました。
コータくんも椅子に腰掛けて、隣の三浦淳選手に聞きながら書いていました。
ああ、選手も、自分で書くんだ・・・私ですら、旅行社の人に全部書いてもらったというのに。変だけどちょっと感慨を受けました。
それからしばらくは、選手たちはひたすらファンサービス。逃げようもないし。コータくんはマスコミに囲まれていました。
その取り巻きの中に・・・
あっ、藤島さんだ!写るんですで、頑張ってる!
やっぱり藤島さん佐賀市、じゃない、探しのポイントは、「コータのいるところ」。最後にまた納得させられてしまいました。
金属探知機抜ける前に一瞬1人になったコータくんに、
「よかったら飛行機の中で読んでください」
って、monoマガジンをあげました。特集は「男の家具豪華一点主義」。
人にあげといてなんだけど、ああいう雑誌、コータくん読むのかなあ?
VARIG航空のゲートを抜けるとき、
「本ありがとうございました」
なんて、ソツなく言ってくれちゃったけど、却って荷物じゃなかったかしら?
私や藤島さん、その他格安航空券で来た人のほとんどはアメリカン航空で、選手とはそこでお別れだったのですが、ツアーの人たちやフリーの人の何人かは選手と同じ飛行機でした。いいなあー。
友人の1人は、写真撮りまくり&サインもらいまくりだったようです。いいなあ。
次の日(時差あるから日付としては1日おいているけど)、また甲府でコータくんの姿を見られるとは…風邪気味だったけど、行ってよかった。試合は残念だったけど。
連チャンでコータくん見られるなんて、北海道に住んでなくちゃまず無理だもの。
こばなし1
アスンシオンで困ったのは、郵便ポストが街頭にないこと。郵便局まで持って行かなきゃならない。しかも市内に2つしかない。
切手は買うことが出来たけど、出すことが出来なくて、空港まで運んでくれたタクシーの運転手さんにチップ渡してお願いしてきた(つもり)。
こちらの意志がちゃんと通じていたのかとっても心配だったのですが、自分ち宛のも、友達宛のもちゃんと届きました。運転手さん、ありがとう!
こばなし2
出発のとき、成田で、30時間も飛行機乗るんだから、普段読まない雑誌にチャレンジしようと思い、買ったのは、
・週刊少年マガジン(愛読書)
・週刊ポスト(オヤジ愛読書)
・コスモポリタン
・monoマガジン
けど、結局読んだのはマガジンとポストだけ。
コスモポリタンは、ペドロ・フォン・キャバレロへの道すがら読もうと思って持って行ったけど、特集が、「格安で泊まれる豪華ホテル」で、こんな貧乏旅行しているときに読んだら目の毒ってやつ。
だから、丸めて腰とシートの間に入れて、腰痛予防に使いました。便利だね!
こばなし3
選手はVARIGだったけど、スタッフはわたしたちと同じアメリカン航空でした。さすがにビジネスだけど。
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