コータくんの戦いっぷり(観戦記)   [表紙に戻る]


99/11/14(日) J2第35節 vs大宮アルディージャ(厚別公園陸上競技場)

いくらなんでもこれはないでしょう・・・
一体なんだと思ってるの?ふざけないで・・・
試合中、何度もそんな風に呟いて、声を出せなくなる自分を奮い立たせながら、それでも何かをかすかに信じて応援した。
でも、情勢はなんら変わることなく、1失点し、終わってしまった。
腹が立った。どこにぶつけたらいいかわからない怒りがこみあげてきて、どうにもならなかった・・・

前日に、大分が勝利をおさめ、わかってはいたけれど、ついに消えたJ1昇格。
それでも1万数千人のサポーターは、最後のホームゲーム、勝利を見たくて、選手達が素晴らしいプレーをして感動を与えてくれると信じて、集まった・・・それでこの試合はないんじゃないの?と、思ってしまったよ、本当に・・・

試合後、選手達が小さなボールをスタンドのファンに向かって放り込みながらのサンクスウォークがあったけれど、私は憤りをなんとか抑えることに必死で、叫び出したくなる気持ちを少しでも紛らわすために、とっととダンマクや幟の片付けをしに行って、その様子は全く見なかった。そんなの見ている気分じゃなかったよ。
幟を片付けているとき、つらそうな表情でこちらを見上げるコータの顔が視界に入ったけど、目をそらしてしまった・・・

サンクスウォークが終わると、選手達は岡田監督に促されながら、もう一度ゴール裏に挨拶(謝罪?)しに来たらしいけど・・・謝ってもらってもしょうがないの。いいプレーが見たい。このあいだ、厚別でのフロンターレとの試合で、負けはしたけれど、あそこまでワクワクする感動的なプレーを見せてくれたチームはどこへ行ったの・・・ベストメンバーじゃなかったチーム事情を考えても、ここまで裏切られるとは思わなかった。

コータに関して言えば、いい形でボールをもらう機会が本当に少なかった、というのは確かにある。フロンターレ戦に比べたらほとんどチャンスが回ってこなかった、その辺はコータ自身を責められない部分はあるものの・・・それでもやはり、なんとかこう、このどうにもならない局面を打開できるのではと予感させるようなパワーを、その身体じゅうからもっと溢れさせて欲しかったよ・・・

しかし、なんだかんだ文句を言いつつ、悪い雰囲気を断ち切ってやれなかったゴール裏にも非はある。
チームの状態が、なんかおかしいぞ、と感じた時点で声が薄くなった。
一番頑張らせなくちゃいけないときに声が出なくなった。
なんか、気持ちが足りない。それは選手もサポーターも同じだったかも・・・

来季につなげるためにも、選手とサポーターが信頼しあってまた熱い感動をよみがえらせるためにも、同じことはもう繰り返せない。幸い、もう1試合ある。天皇杯もある。
選手達は、謝ったりしてる場合じゃない。これからの試合で、気持ちの入ったベストパフォーマンスを絶対に見せて欲しい。
これから、契約だなんだといろいろあるかもしれないけど、それはそれ、これはこれだ。見せてよ、サッカーを!
サポーターももう一度、試合中自分たちに何ができるか、を考え直してやっていきたい。

とにかく、最高のプレー、最高の応援をして、勝利をつかみ取らなきゃ!!その先に進めないよ!!
なんか、なんとかとにかく勝ちました、とにかく結果が出ればそれで・・・っていうのも、今じゃもうダメでしょ。
胸を張って「勝ったぜ!!」って心の底から叫べるような、熱いサッカーがしたい!!


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