コータくんの戦いっぷり(観戦記)   [表紙に戻る]

試合内容を生観戦、TV観戦をもとにお伝えします。コータくん中心の文章になってしまうと思いますが、そこがこのページのいいところ・・・それに、よくあるサッカー評論みたいのは期待しないでください。あくまでも私のタダの随筆と考えていただけると幸い(^^;; ご容赦ください。


99/6/26(土) シドニー五輪アジア一次予選日本ラウンド U-22日本代表 vs U-22ネパール代表 (国立競技場)

2ゴール、2アシスト!
はじめての、日本での、国立競技場での代表としてのプレー、十分過ぎるパフォーマンス。

私が競技場に着いたのは、お昼の12時過ぎ。もっと朝から並ぼうと思ってたんだけど、前の晩、香港ラウンドの写真をアップするのにちょっと夜更かししてしまったので、寝坊してしまった。
しかし、家を出る前に、知人から「かなりすいている」との電話があり、しかもその人のところに入れてもらうことになった。行ってみると、いつもの代表の試合に見られるような、競技場を取り囲む長蛇の列みたいのはどこにもなくって、やや閑散としている。土曜だというのに。
やはり、五輪予選、しかも勝って当たり前の一次予選には、みんな興味がないのか。

国立でダンマクを貼るなどという行為が初体験だった私。
だって、そんな必要、今までなかった!
自分のチームから代表選手が出たんだなぁ・・・ってしみじみ。
またまたレッズサポ友達にお世話になって、いろいろアドバイスしてもらい、開門(15時)とともにダッシュ!・・・もしなかったな(^^;; てくてく歩いてバックスタンドへ。かなり余裕で無事、貼ることができた。

<余計な話だけど>
この日、出ていたダンマクは、「We love Kohta!!
私がファンの方からお預かりした、「夢に向かって!!吉原宏太」(これがコータのダンマク第1号だそうだ)
私の友人が作った、例の「超未来形 吉原宏太
恐らく掲示板に書き込みされていた、「吉原宏太」という名前だけのシンプルな青いダンマク
香港で初登場の、「青い恋人 吉原宏太
コータくんのお母さんが持ってきた、初橋サッカー部による「ゴールだ!吉原宏太
おなじく、藤井寺サッカー少年団による「威風凛凛18吉原宏太
他にもあとから貼られた物があったみたいだけど。

でも、これらのダンマク、コータは見えてなかったみたい。
それよりも、日の丸の旗に大きく「宏太」と書かれたホーム側ゴール裏のフラッグが振られているのが目に入っていたようで、「あれは誰?」と聞かれたけど、私もわからない・・・(どなたか心当たりある方いらっしゃいます?)
上に書いたいろいろなダンマクって、リーグ戦やってる競技場では、十分目立つサイズのものばかりなのに、国立では、遠すぎて判読不可能なものが大多数。ここではじめて、代表のダンマクはそれなりの文字の大きさで作らなくてはいけない、ダンマクも代表仕様が必要なんだ、ということに気づく(^^;;

16時をすぎ、前の試合が始まった。フィリピンvs香港。結構これが楽しめた。
みんな、ちょっと遊び感覚で観戦し、思い思いに盛り上がってた。
人気者はフィリピンのゴールキーパー。ちょっと、だんだん上手になってるぞ、彼!

この頃には、自由席の人の埋まり具合が激しくなってきた。この観客の中で、コータがプレーするんだ。
香港のときとは違って、かなり、緊張してるだろうな・・・。

前の試合が終わり、選手たちがウォーミングアップに出てくる。
ホーム側ゴール裏では早くも応援が始まる。(私はアウェー側)
コータコールも(歌ではないほう)起こっている。

スタメン発表。オーロラビジョンに注目。
顔写真とともに、次々に先発の選手たちの名前が紹介される。
FWは最後だからそりゃあドキドキ度も余計に高まるというもの。
先発ということがわかりきってはいたけど・・・
一人目のFW、柳沢敦・・・そして、もう一人・・・・・・吉原宏太!!

うーん・・・香港ラウンドで今の地位をすでに確立してしまったコータだったから、私もいまさらここで、そんなに感動もしないかと思っていたけど、やっぱり格別だったな。
コータがメンバー紹介の最後だったこともあって、サポーターの「オイ!オイ!」のかけ声が静まってもしばらく画面に残る顔と名前を見つめ、ぼーーーっと余韻に浸ってしまった・・・。

試合のビデオを見返していないのでわからないけど、今度はコータ、君が代もしっかり歌っていたらしいね。(なぜオーロラビジョンで選手の様子を写してくれないの?)
前回の観戦記見て覚えたのか、そういや聞くの忘れてた。そんなことはどうでもいいけど。
ピッチ上にいるコータを見つめながら、大観衆とともに君が代を大声で歌う(叫ぶ?)誇らしさ。今まで代表の試合を観に来るたびに、何度もやってきたことだけど、こんな特別な思いを持って歌うことができるとは・・・。ゾクゾクした。

試合開始だ。
日本の大勢のサッカーファンの目の前でも、その実力を、香港でと変わらず出しきって欲しい。
コータはきっと緊張してるんじゃないかと思っていた。いくら、どんどん自信をつけて、ずうっと思いきりのいいプレーをできてるからといって、ここ国立は、この観衆は、やはりコータの胸に特別な気持ちを湧き起こさせるだろうと思っていた。なんだかんだ言って、コータが追い続けてきた、夢の舞台なのだから。

しかし、そんな心配をよそに、試合開始直後から、コータは思う存分暴れた。開始3分とは・・・恐れ入ります。
俊輔くんが右の柳沢くんに見事なパス、柳沢くんのセンタリングを、コータ、ヘッドで綺麗に叩き込む!!
香港でのマレーシア戦の18秒弾といい、絶対に毎試合ゴールを決めたる、という気迫が、早い時間帯での得点を実現させてるって感じ。空気の流れがコータのためにあるっていうか。
もう、ため息もの。
今日は札幌からも、自分ちのエースの活躍を一目この目で観ようと、駆けつけたサポーターがたくさん。みんな、大満足したことだろう。

これを皮切りに、今日もゴールラッシュの始まり。
小野くん、俊輔くん、スターはしっかりと決めてくれる。
柳沢くんにも復活を願う!!

と、本山くんの左からのセンタリング。ファーサイドのコータの頭へぴたり。んー角度がないぞ、どーする・・・ヘディングシュート・・・?!・・・じゃない、頭で中央へ折り返した!そこには・・・ああ、柳沢くんが飛び込んでいる!右足だか左足だかなんだかわからなかったが、DFに囲まれまくりながら、とにかく押し込んだ!入った!!!
決まった瞬間、コータ、自分のゴールのときよりも俄然嬉しそうにガッツポーズしてた。
私も、今まで、香港から数えて8つものコータのゴールに、1度も目頭が熱くなったことは(なぜか)なかったのに、この柳沢くんの1点には、ついうるうる来てしまった・・・

そして、まだまだ自分のゴールも貪欲に狙うコータの2点目は、もうこの人はどうなっちゃってるの、とか思ってしまうようなスゴさ。右からのセンタリングがあがり、コータの位置より遠めに流れていってしまった。必死に戻って合わせようとするコータ。キーパーも出てくる。んー、合わないか!と思った瞬間、ほとんど体の向きは無理矢理な状態で蹴り出された右足に触れたボールは、まるで奇跡のように曲線を描いてゴールマウスに吸い込まれ・・・神がかってる・・・と思ったのは私だけじゃないはず。

そして、その直後、またも柳沢くんとのラブラブぶりを見せつけてくれるコータ。
右サイド、ドリブルで持ち込んで中央に綺麗なセンタリング。これを柳沢くん、頭でズドンと決めてくれた。
最高。試合後の柳沢くんのインタビューで「2点ともコータが・・・」「ありがとうって感じ」と言っていたのが嬉しくてたまらなかった。柳沢くんなんかともすっかり仲良くやっているのは、普段の姿見たり、話とか聞いてて知ってたはずだったけど、コータって名前を呼んで、こういうセリフを実際に聞くと、まだまだ感激してしまう私だった・・・

香港ラウンドからずっと、私が観ている方のゴールにコータの点が入ってる。
香港と違って、移動するわけにいかないので、後半は、遠くて何がなんだかわからないホーム側でのゴール前でのできごとを見つめる。しかし、後半選手交代があってから、どうもリズムが思わしくない。
前半同様にこっちでプレーしてることが多かったくらいにして・・・。
コータと柳沢くんのラブラブぶりは、変なところにも現れるし。
柳沢くんがゴール左側で受けようとしたボール、胸トラップに失敗して、ボールは遥か前方にバーーンてな感じで飛び、ゴールラインを割ってチャンスを逸した。続けざまに、次はコータが全く似たような状況・エリアで、同じように受けようとしたボールを「バーーン」って出しちゃう。
つい叫んだ私。「そんなとこまで仲良くしなくていいからぁ!」・・・

さて、サポーターについて少し。
後半は徐々にあちらこちらでちらほらと、名前だけのコータコールではなく、「We will rock you」を試みようとするグループが。
こんなとこで、J2の悲しさを知る。自分のチームの選手じゃなくても、だいたい相手チームのエースの歌ぐらい、普通知ってるじゃない。対戦してれば自然と覚える。最初の声出しさえあれば、みんなついてくるでしょ。J1選手の場合はね。
それがコータのあの歌の場合、大勢のひとの耳に触れる機会がない。
やはり浸透具合がいまいちなのだ。でも、これから、徐々に・・・だよな。がんばろ。
1度、ホーム側から起こったものが、アウェー側にも移って、柳沢コールほどの音量ではないにしろ、もう少しで競技場全体を包むかと思ったが・・・うーん、いま一歩。
しかし、このときのが一番大きかったので、テレビで聞こえたというのはこのときのものだろう。
コータにあとから「We will rock you 聞こえた?」って聞いたら、「うん、ちゃんと聞こえてた」とのことでした。(^^)

後半17分でコータはOUT。平瀬くんが代わりに入って、これまたきっちり仕事をした。
このあとの様子、私は実は試合状況がよくわかってない・・・。
私がいた12番ゲート付近、なんだか大騒ぎになってて。この日なぜか「座って観戦しよう」モードを決行していたウルトラス。座ったまんまでおとなしく観ていたのに(応援コールはちゃんとしていたけど、立って跳ねてないのでかなりラクだった・・・)、突如として大暴れ。巻き込まれないように逃げ回るので必死。
試合の流れに関係あるのかないのか、とにかく跳ねまくり、暴れまくり。彼らの中の応援好きの魂(?)がガマンできなかったらしい。まあ、1次予選だしね、真剣になるこたぁない、ってのがあるから?・・・と、こんなこと書いても何のことやらサッパリ・・・ってひとも多いだろうな。興味あるひとは、今度11〜12番ゲートあたりの様子に注目してみてたら・・・

試合後、コータは来てくれた大阪の友達に会ったりしたみたい。
活躍する姿を見せることができて、よかったね!
そのあとスーパーサッカーをしっかり見たようで、私が「柳沢くんにお礼言われてたねぇ」って茶化すと、「なんか、言ってたなぁ」って、さすがに嬉しそうにしてたよ。

次の試合も頼むよ。本物だって、証明し続けるの。・・・もっともっと上を目指して。


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