コータくんの戦いっぷり(観戦記)   [表紙に戻る]

試合内容を生観戦、TV観戦をもとにお伝えします。コータくん中心の文章になってしまうと思いますが、そこがこのページのいいところ・・・(^^;;ご容赦ください。


99/6/22(水) U-22日本五輪代表 vs ペルー代表 (三ツ沢球技場)

ついに、代表の青いユニフォームを着たコータがピッチ上を賭けまわった!

今朝の某スポーツ紙の道内版。北海道のファンはみな、トルシエ監督のこれらの言葉に心踊らせたことだろう。

ちゃんとわかっててくれてるじゃないの、トルシエさん。でもそんな客観的な言い方しないで、是非その才能をあなたが花開かせてよ。
私も前日の練習を見たけど、本当にコータの調子は抜群だった。明日は絶対に出る、と、私はその時点で確信した。試合前、本人にも「今日は出れそう?」じゃなくて「今日って出るんだよね」と聞いてしまったくらい。
この記事のことを教えてあげると、「どこまで本気なんだか・・・(^^;;」と照れながらも自信はありそうだった。最近コミュニケーションも多いらしい。
同スポーツ紙には、

との本人のコメントも。これで期待しないわけがない。

試合当日、競技場周辺は人・人・人。といっても大人ではない。それぞれ自分のチームのユニフォームに身を包んだ子供たちがぞろぞろ。今日は、報道と、地元のサッカー少年団などに所属している子供たちだけが無料で観戦できる試合ということになっている。子供たちはとっても嬉しそう。
スタジアム内に入って、ピッチ上の選手たちのアップを見ながら、口々に、「おの〜がんばれ〜」などとかわいい声が。「やなぎさわ〜」・・・いないって(^^;;

コータはサブ組でアップを始めた。壮行試合のときと同じように、上は練習着だけど、下はすでにユニフォーム姿になってる。そのゲームパンツの裾に見える数字は今回は、「20」。(練習試合なので、選手紹介などはなし)

試合開始。この試合の全体の流れや評価などは、例によって、他の代表関連のホームページで読んでもらうことにして・・・(^^;;
試合開始後まもなく、控え選手全員はゴール横でアップを開始。コータ、緊張している様子は微塵も感じられない。
しかし、試合中盤になって、本山くん、石井くん、池田くんだけが残り、コータ達はベンチへ戻る。え?後半から出場じゃないの?うー。ガマンガマン・・・絶対、チャンスは来る!じゃなきゃウソだ!
あ、コータ以外の選手のこと、FWの選手に限っては気になるよね(^^;; 前半だけ見た感じでは2人とも特にこれといったプレーはなかったかな、とだけ書いておこうかな。どちらかというと、小野くんなど中盤の選手のほうが光ってたので。まあFWが目立たないのって、彼らのせいだけじゃないんだけど・・・

子供たちの可愛らしい「ニッポン!ニッポン!」の応援コールが繰り広げられたにもかかわらず、点は奪えず、0−2で折り返した後半、さきほど最後までアップしていた3人の選手が交代出場。
コータの姿はベンチにも見えない。後半始まってまもなく、コーチに呼ばれてアップに行く選手・・・コータじゃない・・・いや、まだまだこれから!
そしてついに後半10分頃・・・コータが姿を見せた。コーチと2人でゴール裏へ。もう私の心臓はドキドキが最高潮。掲示板に速報を入れるモバイルのキーボードを打つ指が震えまくる。

後半20分すぎ、ついにコータがベンチに呼ばれ、ユニフォーム姿に着替える。
福田くんと交代!!青いアディダスの練習着なんかじゃない、背中に20と書かれた本当の代表のユニフォームを着たコータが確かにそこにいた。
が、私としては不思議とそれほど「感動!」はしなかった。興奮はしたけど。ちょっと前まで、もしこういうことがあったら絶対出ちゃうだろうなと思ってた涙なんて、まったく出なかった。
練習試合だから?・・・いや、昨日のコータを見ていて、なんだか、これは当たり前のできごと、のように感じていたのかもしれない。
とにかく、「やっとここまで来た」ということなんかでは決してないと思った。ここから先、勝負はこれから!

さて、与えられた時間はほんの20分ちょい。
コータは、その限られた時間、本当によく動き回り、本当に頑張ってた。
それも、やる気や元気が空回りしてるというふうでは全然なく、自分のできる限りのプレーを精一杯、臆することなくやっているという感じ。

20分間で、コータにボールが回って来たのは数回。ロングボールがコータに何本か出された。迷いなく猛ダッシュ、見事にボールを受けるコータ。しかし、ことごとく、相手DFにあっという間に囲まれ、後ろにパスを戻すのが精一杯という感じになってしまった。相手はフル代表、レベルが違うのだなぁ、ソツがない。
また、自分でも果敢にボールを奪いに行くコータ。みごと奪って抜けるか!というシーンがあったけど、残念ながら倒される。ファールをアピールするコータだったけど、無常のノーホイッスル。惜しかったなぁ。
ほんと頑張ってた。ミスらしいミスは1回くらいかな。パスがちょっと弱かったのを相手は見逃さない。でもすぐに切り替えてまた積極的にプレーしてたコータ。いいぞ。

結果だけから言えば、シュートを打つこともできず、本人曰く「何もしてへんから話すこともないんやけど」ということになるんだろうけど。でも、試合に出た感想を聞いたら「楽しかった」と言ってた。ほんと、のびのびやってたもんなぁ。ほんと、生き生きしてた。

コータの特徴を生かせるようなパスがどんどん出てくるようなプレーがチーム全体としてできるようになったら・・・
今まで、福田くん、高原くんの2TOPに照準を合わせてばかりだったろうから、まだちょっとあれだけど、恐らく今まであまり眼中になかったと思われるトルシエ監督の頭にもこの吉原という攻撃パターンの構想も、着実に芽生えているだろうから・・・

これからだよ、本当に。

試合後、バスに乗り込むコータはサッパリしたいい顔してた。
いや、チームのみんな、雰囲気よかったな。みんな精一杯やれたのかな。子供たちがバスに向かって騒いでいるのを、みんなで楽しげに眺めてた。
小さな男の子がね、肩車されて、色紙に何か書いて見せてるの。それを選手のみんなが指差して、嬉しそうにニコニコ見てる。何かと思ったら、
 「おのくん、がんばってね」
と拙いひらがなで書いてあるの・・・可愛い!(^^) 反対側の席に座ってたコータも、身を乗り出してそれを楽しそうに見てたよ。
その子はさらに、筆談を続けてて・・・
 「おのくん、サインちょうだい」(^^;;
でもバスとの距離があってそれは不可能。小野伸二選手、ジェスチャーと口パクで
 「今度ね」
とその子に言う。そしてその子は、
 「ぜったいネ!」
とまた書いて見せてた。うんうん、とニコニコうなずく小野くん。
コータもこんな風に、日本中のサッカー少年の憧れの選手になる日も近いよね!
また、明日から、ガンバレ!!

# 岡田さん、来てたのね・・・知らなかった。

# 実はこの試合、「ダメモト」で競技場に駆けつけた一般のファン全員に、なんと試合直前になって開放されました!トルシエ監督の好意により。「来た人全員入れていいよ」とのお達しがあったそうな。観れた人、ほんとラッキーでしたね! (だめもとで来ても厳しいかもと私が掲示板に書いたことで諦めた方がいらしたとしたら、本当に申し訳ありませんでした・・・m(_ _)m)


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