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1999年12月26日(日) 22:24
みなさん新聞報道などですでにご存知のとおり、来季、宏太はガンバ大阪で1年間の期限付きでプレーすることになりました。正式発表は今日(12/26)現在まだではありますが、それは最終的な詰めというか手続き上の問題であり、この決定がくつがえるということはないです。
決定次第、このHPでお知らせしようと思っていたのですが、結局、今日まで来てしまいました。
去年は宏太の残留の意思を本人から聞いてすぐにチームの発表を待たず「札幌に残ります!」というようなお知らせをしましたが、今回は移籍ということで相手チームとの絡みもあり、非常にデリケートな問題でしたので、そういうことはできなかったのです。
本当にハッキリするまでは私もコメントを最小限に控えてきました。
新聞報道などが先走っていろいろな情報を面白おかしく書きたてることには憤りを禁じ得ず、それに対してはむやみに反応して騒がないようにとは、再三に渡って皆さんに申し上げてきました。
しかし逆にそのことが、宏太を手放したくない札幌のファンの皆さんにとっては「ここで発表されない限り宏太が残ってくれる可能性がある」と、つい最近まで信じさせてしまうような結果になったことを、大変申し訳なく思います。
播戸くんのこととは無関係に、宏太が札幌を離れる意思は、だいぶ前に固まっており、私は宏太の話を聞きながら、徐々に覚悟を決めていっていました。
そして、2週間ほど前にはすでにハッキリとした気持ちを私に話してくれていました。まあでもそれは、最近宏太がいろんなメディアで口にしているコメントと、大差あるものではありません。
より自分のサッカーがうまくなるような環境を求めて、常に上を目指していきたいということ。
ここまで育ててくれた札幌は自分にとって本当にかけがえのないチームであり、出て行くという決断をするのは、誰よりも自分が一番つらかったのだということ。
いろいろ厳しい意見も聞くけど、今は何を言われても、札幌のサポーターの人達にもその他の人達にも、この先、結果を出して大きく成長していく自分を見てもらって、宏太の出した結論はあれでよかったのだと、そのときに納得してもらえるように頑張りたい、ということ。
当初レンタルというのは中途半端で嫌だったけど、今は納得してるし、期限があるというスリリングさが、モチベーションにも繋がると思うし、またさらに上をも目指すのにいいスタンスではあるのかもしれないということ。
何にせよ、とにかく今はやるしかない、自分のサッカーで結果を出すことしか、自分のこれからの道を切り開くすべも、ファンの人に満足してもらえるすべもないということ。
宏太はこのページを離れても、いろんな場で、自分の言葉で一生懸命話をしてきました。
一部、興味ある記事にするために都合のよいコメントに仕立て上げて書く、卑劣なやり方の新聞もありましたが、宏太は取材の際には、裏表なく、自分の気持ちをきちんとしゃべっていたと思います。
ここ数日の、北海道新聞の記事を見ると、それがよくわかります。
(北海道新聞のHPの「がんばれ!コンサドーレ」コーナーのバックナンバーで読めます。特に、12月23日と26日の記事がおススメです)
さて、レンタルではあるのですが、宏太は残念ながら(?)、最後まで、「また札幌に戻ってくるから」ということは絶対に口にしませんでした。
それは、彼が本当に常に上を上を目指している証拠だと思います。プロ意識をそこに垣間見ます。また、本心でもないのに軽いノリでそんなことは絶対に言わないという、彼の誠実さでもあります。
(本当に札幌にまた戻ってきて欲しかったら、彼が札幌のことを「極上のレベル」と思ってくれるようでないと・・・。札幌のサポーターとしてはそんな強いチームを作っていきたいと思うわけですが、チームの体制は努力によってなんとか改善していけたとしても、この貧困と雪国であることはどうなるもんでもないので、それをも克服するようなスゴイチームにしていかないといけないわけですよね。)
移籍に関する宏太の今の気持ちについては、そんなところです。
次に、先日掲示板上でお知らせした、ホームページの凍結と掲示板の閉鎖のことについてお話します。
まず、『コータふぁんのための掲示板』は明日(12/27)いっぱいをもって、閉鎖いたします。
そして、このホームページ『We love
Kohta!!』は、今回のこの文章を、最終更新としたいと思います。
ファイル自体はそのままサーバに残しておいて、今までの内容はいつでも閲覧できるようにしておきます。
どうしてこういう決断をしたか、お話したいと思います。
まず最初に、どうしても誤解しないで欲しいのは、「ガンバのページは作れない」という偏屈な気持ちを持ってのことではない、ということです。
私のコンササポとしてのエゴでここをやめるわけではないことだけは、どうかわかってください。
チームとの間で、移籍の最終確認が済んだ昨日(12/25)、このホームページでみんなに宏太の気持ちを伝えたいということで、宏太に話を聞きました。
しかし上述のとおり、自分は取材などで自分の気持ちはきちんと話しているし、それには何の偽りもない、ということで、とりたててここで何かを伝えることを望んではいないようでした。
私は、このホームページにオフの間の休止期間を設けて、自分の気持ちに整理がついたら、さらに管理しづらくなると思われる掲示板のやり方だけは考え直した上で、来年もファンの皆さんに喜んでもらえるような、等身大の宏太を伝えるページを続けるつもりでいました。
しかし、宏太と話をしていくうちに、それが本当に宏太のためになるのか、宏太がそれを望んでいるのか、ということを考え直させられたのです。
このページを作ることになったとき、宏太はとても喜んでくれました。一生懸命ページ作りを進める中、いろいろと協力もしてくれるようになりました。私が札幌から横浜に引っ越してからは、さらに、いろいろと連絡を取り合って協力してくれ、自身もパソコンを始めて一緒に楽しんでくれていました。
状況が変わってきたのは、やはり彼の代表デビューのあとでした。一次予選の活躍、コパアメリカへの抜擢で全国的に注目されたのに伴い、知らないうちにこのページも随分とメジャーなものになっていました。
しかしコンサドーレの不振と、宏太自身がチームで結果を出せなくなってしまったことから、掲示板の状態もどんどん劣悪なものになっていきました。荒らしなども頻繁に訪れ、宏太が受けた心の痛みは、我々の想像を絶するものでした。
スタジアムなどの現場で受ける怒号などとは全く違う、ネットという特殊な環境において、人の気持ちを考えない、言いっぱなしの、人間としてのモラルを疑うようなことを平気でやってのける人達がいることに、ひどくショックを受けたようです。
自分が批判されるのを耳にしたくなかったとかいうような、そんな低レベルの話ではもちろんありません。
ホームページに参加して、楽しいことも本当に多かった、ファンもたくさん来てくれていいことも多かった、いろいろ勉強させられることも多く、ためにもなった・・・しかしそれ以上に、こんな情けないことがこの世の中にあることを知る苦痛、それはどんないいことをもかき消してしまうほど彼にとって大きなものだったのです。
昨日の夜、宏太と話していた段階では、私はまだページをやめてしまうつもりは全くありませんでした。
ファンのみんなが喜ぶ、等身大の宏太を伝えるために、私が宏太と話したことを私の判断で、今後も書いていってもいいか、ということを宏太に確認しようと思ったのです。
私は宏太に「正直に言って。このページを続けても嫌じゃないの?」と聞きました。
そこで、彼は少し沈黙していました。最後には「ともちゃんが辛くないのなら、それは別に構わない」とは言ってくれたのですが、あまり歯切れはよくなく、自分が参加する意思はもうないということはハッキリと言っていました。
私は宏太との電話を切ったあと、いろいろと考え込んでしまいました。
確かにこのホームページを続けることで、ファンの人が本当に喜んでくれて、宏太のことをどんどん好きになってくれて、いろんなところで私を慕ってくれる人まで出てきたり、嬉しいことがたくさんありました。
たくさんの人が喜んでくれるのは、本当にステキなことでした。
これからも宏太だけでなく、私をも応援してくれるとまで言ってくれるみんなの為にも、頑張っていこうと心底思っていました。つい、24時間前までね・・・
実を言うと、リニューアルに向け新しいTOPページのデザインなども制作に取りかかっていたところでした・・・。
だけど・・・・・宏太の声を聞いて、果たしてそれで正しいの?と疑問に思ったのです。
彼の言葉からは、少なくとも今は、前のようには宏太はHPの存在を喜んではくれていないと思えます。
私が続ける以上、やはりHPの話題も会話の中に出てきてしまうし、それが重荷になるようなことにでもなったら(もうなっているのかもしれない)と思うと、もう、潮時なのではないかと、思ったのです。
ファンの皆さんも、宏太が積極的に望んでいることでないならば、このページが残っても、嬉しくはないですよね?
宏太を応援するためにこのページを作りました。
いろんな人に宏太のことを知ってもらいたくてこのページを作りました。
たくさんのファンのみんなが喜んでくれたので、とても嬉しく思いました。
そしてなによりも、宏太が喜んでくれていたので、どんなに大変でも頑張ってこれました。
だから、移籍のことは時期的なきっかけになっただけであって、直接このページをやめることになった理由ではありません。
移籍話が持ち上がった頃、いえ、結構最近までは、宏太のことは応援するけど他のチームに関するページなんて作れない、他チームサポとの付き合いを持つなんて考えられない、などと、頑固な気持ちが私の中にありました。
でも、話が進む中で、いろいろ気持ちが落ち着いていったり、ガンバのサポーターさんの話を聞く機会などもあったり、上を目指して頑張ろうとしている宏太の話を聞いたりするうちに、だんだんとそんな偏屈な気持ちも和らいでいきました。
宏太のプレーは観ていくつもりだけれど、ホームゲームを応援しにわざわざ万博まで行くなど、到底しないだろうなんて、思っていたりもしていたのですが、今では、都合がつくならば足を運んでみたいな、と考えるようになりました。
とにかく宏太を応援していきたい。力になりたい。足を引っ張るようなことだけは絶対にしたくない。
その気持ちが、私に今回の決心をさせました。
これは宏太と話し合って、宏太もその場で同意の上で出した結論ではありません。
話をする中で私が勝手に感じ取って、話をし終わった後で私個人で考えに考えて下した判断です。
でもたぶん、これでよかったのだと思っています。
もちろんまた状況が変わって、何らかの形で私という人間がホームページを始めることもあると思います。
宏太のためにさえなるのであれば、大々的なサイトをまたやることもあるかもしれないし、ほとんど個人の趣味の範疇で地味〜にひっそりと人知れず始めてるなんてこともあるかもしれません。
もしも、またどういう形でか、お会いすることがあれば、そのときはまたよろしくお願いします。
これからも、宏太の応援を続けていきますし、そしてもちろんコンサドーレのサポーターとしてゴール裏で頑張る私であることには変わりありません。スタジアムで見かけていただいたときには(あ、イベント会場っていうのもあるかもしれませんね)、声をかけて頂けたらとってもとっても嬉しく思います。
長い長い文章を最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
そして、長い間、We love
Kohta!!をご愛読くださって、本当に感謝しています。
そして、数々の情報を提供くださり、制作に協力してくださった多くの皆さんに、この場を借りてお礼を申し上げます。
このページに集ってくれた皆さんは、私にとっても、かけがえのない宝物でした。
本当にありがとうございました。
1999年12月26日(日) 22:24 松尾 ともみ
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